備前の窯はもともと共同窯だったので大型でした。
その限られた窯を管理・運営していたのが窯元です。
現在も窯元は存在していますが、個人作家もそれぞれ窯を築いています。
窯の種類としては登り窯が主流ですが、古い歴史を持つ穴窯にこだわる作家も多くいます。
炎の流れに熟知していないと窯は築けません。特に、穴窯は神社の参道のようです。
穴窯の様子・・・星さんの場合は25mの半地下形式。
ちなみに、森陶岳さんの窯はもっとも巨大で 全長85m、幅6mです。
「古備前」への憧れ、こだわりです。
備前伊部の粘土からゴミを取り除いて好みの粒子に砕き、ブレンドします。
この土づくりは時間のかかる、しかも最も大事な作業のひとつです。
この手間を惜しんではすべて台無しになってしまいます。
備前焼は多様な灰被りの作品ももちろん魅力的ですが、
サヤ(右の写真)で覆って焼くと灰が被らないため、土本来の優しい色になります。
プリミティブな美しさを感じます。